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小黒 草太先生 ご栄転のお知らせ
このたび、東北大学放射線診断学分野の小黒 草太(おぐろ そうた)先生が、2026年1月より北里大学医学部 放射線診断科 主任教授にご就任されましたので、お知らせいたします。小黒先生は、画像診断全般、特に内分泌・骨軟部領域の診断およびIVRを専門とされていて、2020年4月に本学放射線診断科に着任後は、診療・研究・教育の各分野で多大なご貢献をされてきました。
IVRにおいては、AMEDをはじめとして多数の競合的研究費を獲得し、国内外での招待講演を行い、本学から多くの論文を発信していただきました。
後進の指導においては、若手医師が実践を通じて技術と判断力を身につけられる教育体制の構築にも力を注がれました。小黒先生の本学着任後には多数の新入局者があり、専攻医として研鑽を積んでおります。
さらに研究面では、内分泌領域および骨軟部領域のIVRを中心に、国際的にも評価される学術的成果を多数発信されております。
小黒先生のこれまでのご活躍に深く感謝しますとともに、北里大学医学部 放射線診断科 主任教授としての今後ますますのご活躍をお祈りいたします。

医学科5年生向け高次修練説明会で当科の魅力を伝えてきました!
2025年10月3日、艮陵会館で開催された医学部5年次高次臨床修練・臨床研修説明会および合同医局説明会に、放射線診断科も参加しました。当科ブースでは、6年次に予定されている放射線診断科での高次修練の魅力を、学生の皆さんに直接お伝えしました。
立ち寄ってくださった学生の皆さん、ありがとうございました!

放射線診断科の高次修練は、自分の興味に合わせて自由度高く学べる実践的な1か月です。
「IVR(Interventional Radiology)重点コース」と「読影重点コース」の2つから選択でき、いずれのコースも最終週に成果発表を行う構成になっています。大学病院での実習に加え、関連病院での研修も含まれており、希少疾患からcommon diseaseまで幅広い症例に触れながら、診断と治療の両面を学べます。
2026年の当科高次修練は、ローテート6期×各2名ずつ(IVR重点コースは第1・3・5期のみ1名ずつ、それ以外は読影重点コース)、計12名を募集予定です。
●IVR重点コース
「IVRがわかると、もっと楽しくなる!」
このコースでは、カテーテルや穿刺手技など、画像に基づいた低侵襲治療を担う放射線診断医の「手技の世界」を学びます。
朝のIVRカンファレンスでは、直近の症例の振り返りと、当日手技が予定されている症例の背景や治療方針をディスカッション。
当院のCath-Labで行われる実際のIVR手技を見学、時に補助しながら、手技の手順や画像に基づく意思決定など、現場でしか学べない経験を積めます。
•朝のIVRカンファレンスに参加
•実際のIVR症例の見学・補助を通して手技を理解
•希望があれば緊急IVRの立ち会いも可能
•3週目は関連市中病院(例:石巻日赤・大崎市民病院)で研修し、現場のスピード感を体感
•最終週に成果発表を実施
学生からは、
「初めての手技ばかりだったけれど、先生方が段階的に教えてくださり、自分の手で穿刺できた時の達成感が忘れられない」
「実際のカテーテル操作を経験できて、自分の進路のイメージが大きく変わった」
といった声が寄せられています。
■IVR重点コースのパンフレットを見る PDF
●読影重点コース
「読影をもっと得意にする!」
読影の基礎から実践まで、体系的に学べるのがこのコースの特徴です。
日々の症例に向き合いながら、1日2回のフィードバックを通して確実にステップアップしていきます。
•頭部・胸部・腹部を中心に、10〜15症例×3領域の読影練習
•ティーチングファイルの症例を用いて、「読影→レポート作成→教員フィードバック→再学習」のサイクルで学びを蓄積
•1日2回のフィードバックで疑問を解消
•3週目は関連病院でcommon diseaseを中心に読影実習
•最終週に自分の興味あるテーマで発表
学生からは、
「課題を解くだけでなく、毎回フィードバックをもらえるのがとても勉強になった」
「読影に苦手意識があったけれど、1か月で画像を読む自信がついた」
といった感想が多く寄せられています。
■読影重点コースのパンフレットを見る PDF
●6年生からのメッセージ
高次修練で当科を選択した学生さんから寄せられた感想や、下級生へのメッセージには、学生ならではの視点が多く含まれています。
教育の機会を提供する私たち教員にとっても、貴重な励みであり、次の教育設計に生かしています。
「自由度が高く、自分のやりたいことをとことん突き詰められる!」
「真面目に取り組めば確実に力がつく。画像の見方が変わる1か月でした。」
「読影や手技だけでなく、診療科横断的に症例を学べるのが魅力です。」
■6年生メッセージを見る PDF
●放射線診断科で学ぶ魅力
•全身を扱う診療科として、幅広い疾患に触れられる
•画像診断+IVRを横断的に体験できる
•自由度の高いカリキュラムで、自分の興味に沿って学びを広げられる
•教育体制が手厚く、質問しやすい雰囲気がある
最後に
放射線診断科の高次修練では、この先の初期研修・専門研修へとつながる学びを得られるよう、さまざまな工夫を凝らしています。
もっと知りたい方、質問がある方、ぜひ気軽に当科教育担当までお問い合わせください。
皆さんと一緒に学べる日を、心より楽しみにしています!
お問い合わせ先:放射線診断科 医局
rad_diag_secretary(at)grp.tohoku.ac.jp
※(at)を@に変えて送信してください。
先日の説明会で実際に学生の皆さまから頂いた質問への回答も紹介しています。こちらの記事をご覧ください。
放射線診断科の高次修練Q&A:よくある質問にお答えします!<下記>
放射線診断科の高次修練Q&A:よくある質問にお答えします!
2025年10月3日に開催された医学部5年次高次臨床修練・臨床研修説明会では、当科ブースに多くの学生さんが立ち寄ってくださいました。このページでは、当日寄せられた質問の中から、特に多かったもの・これから高次修練を検討している方にも役立ちそうなものをQ&A形式でまとめています。
Q1. 6年生のどのタイミングで回るのがおすすめですか?
A.
早い時期に回ると、画像診断の基礎を身につけたうえで他科を回れるため理解が深まりやすく、遅い時期に回ると、他科で画像の使われ方を実際に見た上で課題意識を持って学べます。
どちらにもそれぞれの良さがあります。
例年、他の診療科選択との兼ね合いやそれぞれの目的に合わせて、皆さん熟考して決めてくれているようです。
Q2. 放射線診断科の高次修練の1日のスケジュールはどんな感じですか?
A.
朝はIVRカンファレンスから始まり、前日の症例の振り返りや当日のIVR予定症例の確認を行います。
午前は選択したコースに応じてIVR見学や読影実習を行い、午後は症例検討や課題読影、指導医からのフィードバックといった流れになります。
実習では、臨床に触れて経験を積む時間、じっくり症例と向き合って読影力を高める時間、そして自分の興味に沿ったテーマでの発表準備など、バランスよく、時に集中して取り組める構成になっています。
雰囲気は和やかで、質問もしやすい環境です。
Q3. 放射線診断科の学会や研究に参加する機会はありますか?
A.
当科の高次修練では、臨床実習に加えて希望に応じて学会や研究活動に触れる機会もあります。
当科に関連の深い学会としては、例年4月の日本医学放射線学会総会、春の地方会、5月のIVR学会などがあります。
その時の学生さんの希望や科内の状況、タイミングなどに応じて、教員と同行し発表やセッションを見学する機会を持てることもあります。学会への参加を希望する場合は、事前に教員へ相談してください。
また、過去に当科で高次修練を選択した学生さんの中には、研究に強い関心を持ち、教員の研究活動を見学・お手伝いしてくれた方もいました。ただし、基本は臨床系実習の範囲での活動になります。当科での研究の機会を希望される場合は、関心領域や当科での研究テーマとのタイミング等、検討する必要がありますので、こちらも事前に教員へ相談してください。
Q4. 当科での高次修練は人気がありますか?倍率は高いですか?
A.
毎年、多くの学生さんが当科での実習を希望してくださっています。昨年度は各期3名×6期の合計18名の募集枠でしたが、すべて埋まりました。
放射線診断科での実習は、将来放射線診断医を目指す方だけでなく、初期研修で救急や他科を回る際に自分で画像を読めるようになりたい学生さんにも人気です。
画像診断の基礎力は、どの診療科に進んでも大きな武器になります。
Q5. 放射線診断科で高次修練を受けた学生さんは、どんな進路に進むことが多いですか?
A.
放射線診断科に進む方もいますが、外科・内科・救急など、画像診断を日常的に活用する診療科に進む学生さんも多数います。
「画像の見方を学んでおいて本当によかった」「臨床判断の幅が広がった」との声も多く、どの分野に進んでも役立つ学びが得られるのが当科の高次修練の大きな特徴です。
最後に
放射線診断科の高次修練では、当科が扱う幅広い領域での診断・治療を横断的に体験できる学びを重視しています。
興味を持たれた方は、ぜひ気軽に教員までお問い合わせください。
皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています!
お問い合わせ先:放射線診断科 医局
rad_diag_secretary(at)grp.tohoku.ac.jp
※(at)を@に変えて送信してください。
第10期メディカルビジネスリーダー(MBL)育成プログラム受講生が当科を訪問
医療機器開発の現場を体感し、ニーズ創出につなげる一日
2025年10月7日、ふくしま医療機器開発センター(FMDDSC)が実施する「第10期メディカルビジネスリーダー(MBL)育成プログラム」の履修生8名とスタッフ2名、計10名が、東北大学病院放射線診断科を訪問しました。本プログラムは、医療現場の課題を起点に新しい医療機器の開発を推進する人材を育成するもので、企業で開発を担う社会人、大学院生、大学生など多様な背景をもつ受講生が、医療の最前線を体感しながら課題発掘を学ぶ実践的な内容です。
(参考:FMDDSC公式サイト 第10期MBLプログラム紹介ページ)
放射線診断科の朝カンファレンスからスタート
当日は朝8時30分のインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)症例カンファレンスへの参加から始まりました。前日の症例、本日の症例を順に、担当者が解説していきます。診断から今回の手技に至った経緯、我々の専門分野の画像を皆で供覧し、IVRチームで治療計画を立てる様子をご見学いただきました。
IVR治療の現場をリアルタイムで観察
続いて行われたIVR治療の見学では、高瀬圭教授をはじめとする術者・指導医の先生方から、ホワイトボードを用いたリアルタイム解説が行われました。
今まさに行われている治療の進行状況を示しながら、
•手技を成功させるためのポイント
•合併症を防ぐために注意すべき点
•使用するデバイスの選び方・扱い方
といった具体的な解説がなされ、受講生は真剣にメモを取りながら耳を傾けていました。

受講生からは「実際の器具を見て理解が深まった」「医師の判断の背景をその場で解説していただけたので、より深く理解できた」といった感想が寄せられました。
ニーズステートメント作成の第一歩へ
手技の見学後は、患者の受診から治療に至るまでの流れを整理する「患者フロー分析」をホワイトボード上で行い、現場で感じた疑問や課題を洗い出しました。
受講生たちは、医師やスタッフに積極的に質問を投げかけ、医療現場での「困りごと」や「改善の余地」を自らの視点で深掘りしていました。「動脈瘤塞栓術ではコイルとプラグをどう使い分けるのか?」「局所麻酔でなく全身麻酔が必要となるケースは?」といった専門的な質問から、「扱いが難しい塞栓物質の練習方法」「診療報酬上の範囲」といった制度的なことまで、活発な質疑応答タイムとなりました。

医療現場と開発現場をつなぐ学び
今回の当科をご訪問いただき、治療技術や医学的側面だけでなく、現場の安全管理、医療経済、教育など、医療を取り巻く多面的な視点から理解を深めていただく良い機会にできたかと思います。今回の見学を通して得られた知見が、将来の新しい医療機器開発へと発展していくことを期待しています。
我々放射線診断科では、今後もこのような医療機器開発人材との交流を通じ、医療現場のリアルなニーズを社会実装へと結びつける活動を継続していきます。

第38回日本腹部放射線学会・第12回アジア腹部放射線学会 参加記
2025年6月27日〜29日に兵庫県立淡路夢舞台国際会議場にて開催された「第38回日本腹部放射線学会(The 38th Annual Meeting of the Japanese Society of Abdominal Radiology)」に参加いたしました。今年は「第12回アジア腹部放射線学会(The 12th Asian Congress of Abdominal Radiology)」との共催となり、国際的な視点を含んだ充実した学術集会となりました。私は今回、大会公募症例として「乳癌の子宮転移2例」を発表させていただきました。本症例は、浸潤性小葉癌(ILC)および浸潤性乳管癌(IDC)による子宮転移という稀な2例を取り上げ、MRI所見や病理所見を通じて、原発性子宮腫瘍との鑑別の困難さや診断に至る過程について報告しました。
今回は国際学会との合同開催ということで、発表スライドはすべて英語で作成する必要があり、資料作成にあたっては想像以上に苦労いたしました。特に、限られたスライド数の中で症例の背景・画像・病理・考察を簡潔にまとめる作業は難しく、構成や表現に関して影山先生からご指導をいただいたことが大変勉強になりました。おかげさまで、大会当日も落ち着いて発表に臨むことができました。
淡路島の会場までは、毎朝三宮から早朝のシャトルバスで通学のように通っていたため、朝は少々眠気との闘いでしたが、それ以上に現地開催ならではの学びと交流が得られた貴重な3日間となりました。特に27日夜の懇親会では、他病院の先生方とも活発に意見交換ができ、親睦を深める楽しいひとときとなりました。また、会場に隣接する安藤忠雄設計の「淡路夢舞台」も訪れ、自然と建築の融合を体感する良い機会となりました。
本発表・学会参加を通じて、専門性の深い内容を国際的な文脈で整理し、限られた時間で発信するという貴重な経験を得ることができました。改めて、発表の機会をいただきました関係各位に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。


【お知らせ・お祝い】新たに9名の放射線科医が仲間入りしました!
東北大学放射線診断科は、この度、新たに9名の新入局員を迎え入れることができましたことを、喜びと感謝の気持ちでお知らせいたします。7名は初期研修を終えたばかりの専攻医として、2名はすでに診断専門医の資格を持った即戦力として来てくださいました。1年で放射線専攻医研修7名というのは全国的に見ても多く、当科の業績や指導体制が評価されたものと考えておりますが、当科は彼らが早く環境に慣れ、業務に取り組めるようサポートいたします。
これからも、当科は新たな仲間と共に、より良い医療、教育、研究を行い、さらなる発展を目指してまいります。どうぞ、今後とも東北大学放射線診断科をよろしくお願いいたします。
また、コラムにて、7名の専攻医が、学生〜専攻医選択までの期間、どのような経緯で東北大学の放射線診断科を選ぶに至ったか、アンケートを取ってまとめています。
https://ameblo.jp/thk-rad118/entry-12894076042.html
ぜひご覧ください。



