東北大学病院 放射線診断科

HOME > 教室だより

教室だより

第38回日本腹部放射線学会・第12回アジア腹部放射線学会 参加記

2025年6月27日〜29日に兵庫県立淡路夢舞台国際会議場にて開催された「第38回日本腹部放射線学会(The 38th Annual Meeting of the Japanese Society of Abdominal Radiology)」に参加いたしました。今年は「第12回アジア腹部放射線学会(The 12th Asian Congress of Abdominal Radiology)」との共催となり、国際的な視点を含んだ充実した学術集会となりました。
私は今回、大会公募症例として「乳癌の子宮転移2例」を発表させていただきました。本症例は、浸潤性小葉癌(ILC)および浸潤性乳管癌(IDC)による子宮転移という稀な2例を取り上げ、MRI所見や病理所見を通じて、原発性子宮腫瘍との鑑別の困難さや診断に至る過程について報告しました。
今回は国際学会との合同開催ということで、発表スライドはすべて英語で作成する必要があり、資料作成にあたっては想像以上に苦労いたしました。特に、限られたスライド数の中で症例の背景・画像・病理・考察を簡潔にまとめる作業は難しく、構成や表現に関して影山先生からご指導をいただいたことが大変勉強になりました。おかげさまで、大会当日も落ち着いて発表に臨むことができました。
淡路島の会場までは、毎朝三宮から早朝のシャトルバスで通学のように通っていたため、朝は少々眠気との闘いでしたが、それ以上に現地開催ならではの学びと交流が得られた貴重な3日間となりました。特に27日夜の懇親会では、他病院の先生方とも活発に意見交換ができ、親睦を深める楽しいひとときとなりました。また、会場に隣接する安藤忠雄設計の「淡路夢舞台」も訪れ、自然と建築の融合を体感する良い機会となりました。
本発表・学会参加を通じて、専門性の深い内容を国際的な文脈で整理し、限られた時間で発信するという貴重な経験を得ることができました。改めて、発表の機会をいただきました関係各位に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。



【お知らせ・お祝い】新たに9名の放射線科医が仲間入りしました!

 東北大学放射線診断科は、この度、新たに9名の新入局員を迎え入れることができましたことを、喜びと感謝の気持ちでお知らせいたします。7名は初期研修を終えたばかりの専攻医として、2名はすでに診断専門医の資格を持った即戦力として来てくださいました。
 1年で放射線専攻医研修7名というのは全国的に見ても多く、当科の業績や指導体制が評価されたものと考えておりますが、当科は彼らが早く環境に慣れ、業務に取り組めるようサポートいたします。
これからも、当科は新たな仲間と共に、より良い医療、教育、研究を行い、さらなる発展を目指してまいります。どうぞ、今後とも東北大学放射線診断科をよろしくお願いいたします。

 また、コラムにて、7名の専攻医が、学生〜専攻医選択までの期間、どのような経緯で東北大学の放射線診断科を選ぶに至ったか、アンケートを取ってまとめています。
https://ameblo.jp/thk-rad118/entry-12894076042.html
ぜひご覧ください。


2025年3月25日に学位記授与式が行われました。
研修で画像診断室に来ていた保健学科の修士3名がご卒業されました。
おめでとうございます。



東北大学医学部医学科では、3年生の8月末から4か月余、基礎医学や一部臨床の研究室に配属され、研究活動を行うカリキュラムがあります。
放射線診断科では、2023年度に2名、2024年度に1名の学生を受け入れました。
2024年度に配属された宮崎ローレンスさんより、4か月間の研究活動を終えた感想をいただきましたのでご紹介します。
なお、2025年度の学生受け入れについては現在未定です。



<< 前のページに戻る