東北大学病院 放射線診断科

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専門医取得への道

新専門医制度について

  2018年度から日本専門医機構による新専門医制度がスタートしています。新専門医制度は基本領域(1階部分)とサブスペシャルティ領域(2階部分)からなる、いわば2階建て構造です。基本領域から一つの診療科を選択して専門医を取得後、より専門性の高いサブスペシャルティ領域の専門医を取得できるようになります。
放射線医学分野では、基本領域である「放射線科専門医」が1階部分、「放射線診断専門医」または「放射線治療専門医」が2階部分となります。

放射線診断専門医になるまで

  2021年度現在、1階部分の「放射線科専門医」については、日本専門医機構の認定する「放射線科専門研修プログラム」に専攻医として応募・登録後に、3年間の研修を終了し、専門医試験に合格することによって取得できます。
 当科では、東北大学放射線治療科と合同で、東北大学病院を基幹施設とする「東北大学病院放射線科専門研修プログラム」を作成しています。宮城県内で承認されている唯一のプログラムです。本学の他に、地域医療の中枢を担う総合病院、特色のある地域病院とも連携しています。
 東北大学病院放射線科専門研修プログラム
 日本専門医機構

 2階部分の放射線診断専門医取得には、2021年度研修開始の医師までは日本医学放射線学会の承認したプログラムで2年間の研修を終了後、診断専門医試験に合格することが必要となっていました。当科では「放射線科専門研修プログラム」に引き続いて、一貫した研修をしていただいておりました。これから放射線科医を目指す先生方は下記の機構認定のカリキュラムでの研修となります。

放射線診断専門研修カリキュラム
 2022年からは、放射線診断専門医になるためのサブスペシャルティ研修も日本専門医機構の制度に移行します。基本領域の研修はプログラム制ですが、サブスペシャルティ研修はカリキュラム制で行われます。当科では、新しい制度においても、東北大学病院放射線診断科で責任を持って診断専門医取得のためのカリキュラムを用意しています。
 *ここでのプログラム制とは、基幹施設(東北大学病院)および連携施設(機構に認定された関連病院)をそれぞれ既定の期間ローテートしながら、整備基準にある各年度ごとの達成目標等を習得していくものです。学術的活動も必要です。
 カリキュラム制では、年度毎の規定はありませんが、診断専門医に必要な症例(症例数および疾患種類)およびIVR等の医療技術を経験し、既定の学術要件を満たす必要があります。

大学院進学について

 専門医研修と並行して、大学院へ進学して学位取得を目指すことが出来ます。
目標とする放射線科医像は個人により様々かと思います。どんな道を目指すにせよ、当科大学院での学びを通して臨床・研究の経験の幅を広げること は、その後の放射線医としての人生を歩んでいく上で大きな力となってくれることと思います。
 大学院進学は必須ではなく、臨床中心の研修ももちろん歓迎します。
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