東北大学病院 放射線治療科

患者様へ

去勢抵抗性前立腺がんに対するRI治療(177Lu-PSMA)

177Lu‑PSMA療法のしくみ

177Luという放射性物質をPSMAに付けて点滴で投与します。薬剤はPSMAを目印に前立腺がん細胞に集まり、そこからβ線が放出され、がん細胞のDNAを傷つけることで腫瘍を抑えます。PSMAとは前立腺癌細胞に発現しているタンパク質です。

他の治療との違い

前立腺がんにはさまざまな治療があります177Lu ‑PSMA治療はPSMAを目印にしてがん細胞を狙う「標的放射線治療」です。PSMAを発現していない場所にはほぼ影響がないということですが、前立腺癌であってもPSMAを発現していないこともあります。
そこで、本治療の前にPSMA-PET検査を受けていただき、発現を認める場合のみこの治療が受けられます。

治療スケジュール

通常は6週間ごとに薬剤を投与し、4~6回程度繰り返すことが多いです。治療の効果や副作用を確認しながら治療を進めます。当院では準備も含め毎回2泊3日の入院で実施します。1泊は特殊な隔離病室に入っていただきます。

期待される効果

海外の臨床試験では、この治療により病気の進行を遅らせたり、生存期間を延ばす効果が報告されています(下図:海外の大規模比較試験VISION studyより引用)。また骨の痛みなどの症状が改善することもあります。PSAの低下も期待できます。

主な副作用

  • だるさ
  • 食欲低下
  • 貧血などの血液の異常
  • 口の乾き

治療についてのご相談

177Lu‑PSMA療法が適しているかどうかは患者さんの病状によって異なります。詳しくは主治医にご相談ください。当院への紹介窓口は泌尿器科となります。