東北大学病院 放射線診断科

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留学

アメリカ東海岸ボルチモアにあるJohns Hopkins大学医学部に留学中

松橋


アメリカ東海岸ボルチモアにあるJohns Hopkins大学医学部に留学中の松橋です。

ボルチモアはワシントンDCのちょっと北に位置する人口約70万人の古い港町で、 気候は仙台とほとんど変わらず、日本みたいに安全とは言えませんが治安は特に問題なく、 家賃は西海岸やニューヨークに比べてかなり安く、とても暮らしやすい街です。

Johns Hopkins大学医学部はU.S.Newsが選ぶ全米の病院ランキングでここ数年間毎年第1位に選ばれており、研究分野ではハーバード大学に次ぎ全米第2位のランクを維持している有名大学です。
私は放射線科のIVR部門にPostdoctoral fellow して昨年春から在籍し、ウサギの下肢動脈閉塞モデルを用いた動物実験で血管新生(Angiogenesis)の研究に取り組んでいます。
東北大学でも動物実験はたくさんやっていたので、ほとんど抵抗なくこちらの研究を始めることができました。
当然日本語は全く通じないので、毎日朝から夕方まで英語漬けになります。
最初は英会話に全く自信なかった私ですが、半年も経つと会話に対する抵抗感はかなり減ってきました。
アメリカは自己主張の国なので、とにかく言いたいことがあったら、それをはっきりと相手に伝えることが大事なようです。

数十名の日本人留学生がJohns Hopkins大学で研究しており、日本人同士の交流も盛んで、 他大学出身の友人が多くできるのも留学の大きなメリットです。閑静な郊外にある広大な敷地のアパートに ほとんどの日本人留学生医師とその家族が住んでいるため、週末は友人同士が気軽に集まって バーベキューパーテイやゴルフを楽しんでいます。郊外にたくさんあるゴルフ場は1ラウンド30ドルと 超安いのにはびっくりです。また、ボルチモアからニューヨークまでは電車で2時間半と近いため、 週末に “ぶらっとニューヨークに行って、ブロードウエイ・ミュージカルやジャズ・ライブ鑑賞”  というのも可能です。

留学中は臨床から離れて動物実験に明け暮れる毎日ですので、日本にいるときよりもじっくりと研究に取り組むことができます。世界一と言われるアメリカの医学研究、アメリカの生活様式、多種多様な移民文化を目の当たりにして戸惑うことが多い毎日でしたが、こちらでの生活に慣れてくると不思議に外部から日本人の考え方や生活様式のことを比べるようになり、日本の優れた点や改善したほうがいい点が見えてきます。
渡米する以前よりもちょっとだけ視野が広くなったかな?と思う今日この頃です。
帰国後はアメリカで学んだいい点を東北大学医学部放射線科の仲間に還元したいと考えております。

あと半年余りの留学生活を悔いの無いように過ごしたいですね。

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