東北大学病院 放射線診断科

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学会参加記

第28回 European Congress Radiology 参加記 : 外山 由貴

第28回 European Congress Radiology


 2016年3月2-7日にオーストリア ウィーンで行われたECRに参加させていただいたので報告いたします。
昨年の8月に赴任して来まして、右も左もわからない私に高浪先生や荒井先生という核医学のスタッフの先生方が指導してくださり、「Is 123I-FP-CIT needed in cases with a defect on 123I-MIBG for the diagnosis of Lewy Body diseases (LBD)?」という演題のscientific paper(ポスター)を採択してもらうことができました。私自身初めての国外の国際学会でしたが、今回がウィーン3回目という大学院生の木下先生と一緒に行ったおかげでほとんど迷子になることなく学会を楽しむことができました。
 学会では乳腺・副腎・核医学の領域を中心としたScientific Sessionを聴き、多くの新しい知見を得ることができました。英語を母国語としない発表者が多く、何とか聞き取ることができましたが、自分が発表し、質問に苦もなく応えられるようになるにはまだまだ研鑽が必要だなと思い知りました。その他に豊富なEducational sessionが開催されていました。内容は基礎的なのですが、その内容が膨大なため、こちらはとても早口であまり聞き取れませんでした。知識を英語で整理する経験をしたことにします。
 また、大きな学会では医療機器メーカーの展示スペースが広く設けられ、賑わっていますが、ECRでもその賑わいは相当なものでした。その中で私は新しいマンモグラフィを紹介してもらい、その病変感知能力に自分の読影力が技術の進歩に負けないようにしないと、と焦りの混じった感動を覚えました。
学会ならではの出会いもありました。フィンランドで副腎腺腫による原発性アルドステロン症に対する副腎静脈サンプリングと11C-metomidateを用いたPET-CTとの診断能力差の研究をしているTurku大の先生にメールでコンタクトし、お会いすることができ、研究についてのお話を聞くことができました。
空いた時間にウィーンの観光も。王宮や美術史美術館を周り、学友協会でウィーン交響楽団のオーケストラを聴き、食事では名物のカツレツ「シュニッツァー」や本場のザッハトルテを堪能しました。観光の写真が多いのはご容赦ください。
 最後になりますがこのような機会を与えていただきました高瀬教授や麦倉准教授、忙しい時期に学会に参加させて下さった医局の先生方に御礼を申し上げます。

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