東北大学病院 放射線診断科

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学会参加記

RSNA参加記:影山咲子
2019年12月1日~6日にアメリカのシカゴで行われたRSNA 2019(The Radiological Society of North America 105th Scientific Assembly and Annual Meeting : 第105回北米放射線学会)に参加してまいりました。会場の広さ、Opening Sessionの雰囲気に、The America!を感じました。
私は初日に「Cluster Analysis Using Gaussian Mixture Model for Apparent Diffusion Coefficient Value: A Novel Approach to Evaluate the Grades of Uterine Endometrioid Adenocarcinoma」というポスター発表を行いました。座長先生の質問を十分に聞き取れず、オロオロしてしまいましたが、いくつかコメントを頂き、大変ありがたい時間と経験になりました。
任先生は「Validation of Apparent Diffusion Coefficient MR Parameters for Differentiation between Mass-Forming Autoimmune Pancreatitis and Pancreatic Ductal Adenocarcinoma」という口演発表を、麦倉先生は「Relationship between Decreased Cerebral Blood Flow in 123I-IMP SPECT and the Severity of Postoperative Memory Impairment of Anterior Communicating Artery Aneurysm: A Pilot Study」というポスター発表を行いました。
私は主に産科婦人科とIVRの領域を聴講したのですが、特に婦人科領域ではMRIによるO-RADSのリリースがあり、実際の解釈・診断方法を実践方式で学ぶことができました。Case of the day(日本でいうところのFilm Reading)では毎日各分野の症例が提示され、知っている必要がある比較的診断しやすい疾患と、ちょっと専門的な疾患や地域性のある疾患が混在しており、日本の学会や研究会で経験するものとは少し異なると感じました。
全体的な感想としましてはAIを意識した内容が多いと感じました。機器展示ではAIに特化した広大なブースがあり、特に脳・乳腺・肺において、各国の企業がほぼ臨床に導入できそうな状態の商品を多数展示していました。骨軟部領域にも少しずつ導入が進んでいるようでした。世界の勢いを感じる一方で、日本の企業が少ない点がきがかりとなりました。
会場に隣接するミシガン湖は海のように広く、クリスマスの街並み、アメリカごはんの洗礼、シカゴ美術館と、オフの時間も十分楽しませていただきました。発表の機会を下さり、送り出してくださった医局の先生方には大変感謝しています。ありがとうございました。

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