東北大学病院 放射線診断科

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学会参加記

腹部放射線学会参加記 影山

第33回日本腹部放射線学会参加記


山口県下関市で行われました日本腹部放射線学会(2019.06.28-29)に参加してきました。
腹部骨盤部領域を網羅する学会で、放射線科医からの発表を受け、病理医からは最近の話題も含めてコメントがあり、熱いディスカッションが繰り広げられる魅力的な学会です。
今回開催から「大会会長公募症例」という企画が始まりました。消化器領域と泌尿生殖器領域の特定の疾患を全国公募し、多数例にて臨床・画像・病理の観点から検討を行うシンポジウムです。今回はGCSF産生の消化器癌とFemale adnexal tumor of probable Wolffian originが対象症例でした。後者は自分も経験したことがある疾患でしたが、良性と悪性、それぞれの経過をたどった症例をまとめて複数見ることで、疾患の特徴やVariationについて理解が深まりました。
また、私自身は膀胱腫瘍についてのポスター発表をしました。いつもどおりコチコチに緊張しましたが、他施設の放射線診断医・病理診断医の先生方からのコメントをいただき、発表内の疑問点の解決に近づけました。
希少疾患やよくある疾患の非典型例の症例報告のほかに、総説・教育的な発表もあり、明日出会うかもしれない疾患・病態を学べるとてもよい機会となりました。

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