東北大学病院 放射線診断科

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学会参加記

GEST Asia 2014参加記 : 長谷川 哲也

GEST Asia 2014参加記

2014年12月19 - 20日に開催された「GEST Asia 2014」(東京コンベンションホール)に参加してきました。「GEST」とはGlobal Embolization Symposium and Technologiesの略称で、その名のとおり、IVRのうちの塞栓術に主眼を置いた国際学会です。2007年に創設され、ヨーロッパ圏とアメリカで交互に開催されていますが、今回はGEST Asiaとして東京での開催であり、学術委員として創設当初から企画に携わっておられる日本の高名な先生方の恩恵に尽きます。


メインホールではテーマとして塞栓物質や原発性・転移性肝癌、大動脈瘤・内臓動脈瘤、エンドリーク、子宮筋腫、前立腺肥大、消化管出血、産科出血、外傷、血管奇形などが扱われていました。全てに参加することはできませんでしたが、欧米や日本を含むアジアの著明な講師陣より、それぞれの塞栓・治療法に対する基礎、歴史から最新の塞栓物質、デバイスまでをご講演いただき、レビューからアップデートまでを広く学ぶことができました。

その他の2つの会場および展示室では、Case-Based Session、一般演題やポスター演題が行われました。一般演題は日本の先生の発表が多かったとはいえ、普段比較的馴染みのあるものから、全く見たことのない症例や思いもつかないような視点でのclinical researchを含め、興味深いものが多かったです。また、英語に堪能な先生が多かったですが、そうでなくとも身振り手振りを交え鋭い質疑になんとか応答するスキルは早急に身につけねばならないと感じました。今回は手ぶらでの参加となりましたが、次回は演題を持って参加できるよう、日々の診療に精進していきたいと思います。

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