教室概要
東北大学放射線医学教室は1998年9月東北大学が大学院大学となった際に、大学院大学医学系研究科内科病態学講座放射線腫瘍学分野と同量子診断学分野とに分かれました。放射線医学教室教授から引き続き放射線腫瘍学教授になられた山田章吾先生が平成22年度で退任され、平成24年4月からは神宮啓一新教授をリーダーとする新体制となっております。量子診断学分野は1998年創設時に高橋昭喜教授が就任され現在まで教室を率いています。医局会、同門会などの運営は現在も核医学を含めた診断部門と治療部門とで一緒に行っており、仲良くやっております。
放射線腫瘍学講座の大学病院での診療科名は放射線治療科です
放射線治療科としてのスタッフ(医師)は平成24年12月時点で放射線腫瘍学講座として神宮啓一教授、松下晴雄講師、菅原俊幸助教、梅澤玲助教、久保園正樹助手、阿部恵子助手で構成され、このほかに大学院生の白田佑子、田邊隆哉、山本貴也の各先生方にも診療、研究を行って頂いています。また、放射線治療の品質維持に欠かせない放射線物理士として角谷倫之博士、藤田幸男博士が病院所属で勤務しております。
神宮教授に代表されるように若いメンバーがそろっており、将来を見据えて夢のある大きな目標を立てやすい状況にあります。現時点では医師のマンパワーは不十分であり、研究を行うには決して楽な環境ではないかもしれませんが、優秀な臨床放射線技師、医学物理士に恵まれており、意欲があれば多くのことが行えるものと思われます。
放射線治療機器に関してはほぼ一線級の機器が揃っておりますが、小線源治療に使用するRALS が老朽化したため、次年度での画像誘導を強化した新システムへの更新が考えられております。
また、現在の放射線治療機器のほとんどが設置されている中央診療棟の新築が数年後に予定されており、その際には大規模な機器の更新が行われる可能性もあります。ここ数年、放射線治療新患数は千人前後で頭打ちとなっており、これは全国有数の患者数でありますが、さらに増えることが予測される放射線治療対象患者を治療するためにシステムを刷新し、さらに強化する必要性を感じています。新しい教授の下、新しい治療機器で新しい治療システムを作ってみたいと思う方がいましたら、最高の機会だと思います。是非、東北大学放射線腫瘍学講座に足をお運び下さい。
(講師 松下晴雄)