第三回公開講演会
「重粒子線がん治療の現状と将来展望」
日時: 平成18年8月19日(土)
場所:艮陵会館 大会議室 (仙台市青葉区広瀬町3-34)

重粒子研究会「第三回公開講演会」を開催したします。
今回は、放射線医学総合研究所重粒子医科学センター重粒子がん治療普及推進室の山田 聰先生、
センター長の 辻井 博彦先生、
病院長 溝江 純悦先生と産業技術総合研究所の三浦 永祐氏を
お招きし、 ご講演頂きます。皆様のご参加をお待ち申し上げております。       


お問い合わせ先:重粒子研究会事務局
Tel:022-717-7312
Fax:022-717-7316 
E-mail:juryushi@rad.med.tohoku.ac.jp






第二回公開講演会
「重粒子線がん治療の現状と将来展望」
日時: 平成18年3月18日(土)
場所:艮陵会館 大会議室 (仙台市青葉区広瀬町3-34)

重粒子研究会「第二回公開講演会」を開催したします。
今回は、放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院長 溝江 純悦先生をお招きし、
ご講演頂きます。皆様のご参加をお待ち申し上げております。       

お問い合わせ先:重粒子研究会事務局
 Tel:022-717-7312
  Fax:022-717-7316 
   E-mail:juryushi@rad.med.tohoku.ac.jp

 

 


 

第一回公開講演会
「重粒子線がん治療の現状と将来展望」
日時: 平成17年8月20日(土)
場所:勝山館 彩雲(仙台市青葉区上杉2-1-50)


T.「重粒子線がん治療の現状と将来展望」 講演要旨

医用原子力技術研究振興財団理事
平尾 泰男 先生
放射線医学総合研究所では、第一次対がん10ヵ年総合戦略の線に沿って、重粒子線がん治療装置の開発を開始、その最終年度に完成、第二次戦略において2000症例を超える炭素線臨床試験実績をあげ、2003年10月には厚生労働省より高度先進医療の承認を受けた。これを含めた国内6施設は粒子線がん治療の世界的中心となってリードしている。第三次戦略の中では、その臨床的有用性の確立と普及のための装置の小型化を重点研究課題として、文部省、厚労省は積極的に推進するとしている。

放射線医学総合研究所では2004〜2005年度、普及を想定したR&Dを実施し、2006年度からの各地の導入計画に協力しようとしている。この中には、次世代治療計画ソフトR&Dは勿論、各種人材育成、運転保守体制等々を含むものである。本講演では、特に炭素線に絞って、現状と普及に向けての展望を述べたい。




U.「炭素イオン線治療の適応と可能性について」 講演要旨

放射線医学照合研究所重粒子医科学センター長
辻井 博彦 先生
んの放射線治療において陽子線や炭素イオン線などの粒子線が注目を集めている。中でも炭素イオン線は、体内でブラッグピークを形成するため線量集中性に優れ、かつその生物効果は表層から深部にいくほど強くなりピーク部分で最大になるという、がん治療にとって好都合な性質を有している。このことは、体内病巣に高LET放射線を集中させることが可能で、よって、これまで光子線抵抗性といわれてきた難治性がんに対して有効であることを意味している。

放医研では、1994年に世界初の医療を目的とした重粒子加速器(HIMAC)を用いて、炭素イオン線治療が開始された。これまでに2,000人以上の患者が治療され、2003年10月には高度先進医療の承認を受けている。これまでのところ、色々な部位の局所進行がんや、腺がん系腫瘍、肉腫に有効であることが明らかにされた。さらに、従来の治療法より照射回数・期間を大幅に短縮できることが確認されたが、これは、患者処理能力の点で大きな利点と思われる。




V.「陽子線と炭素イオン線による粒子線治療」 講演要旨

兵庫県立粒子線医療センター院長
菱川 良夫 先生
粒子線治療は世界の二十ヶ所以上で実施されていますが、兵庫県立粒子線医療センターは、1台の装置で陽子線治療と炭素イオン線治療ができる世界唯一の施設です。 陽子線は、2001年臨床試験(治験)、02年10月医療用具製造承認、03年4月一般診療開始、04年8月高度先進医療開始。 炭素イオン線は、02年治験、05年1月医療用具製造承認、3月一般診療開始、6月高度先進医療開始。
したがって、現在、陽子線と炭素イオン線の一般診療を高度先進医療として行っています。

1)治験と一般診療の臨床面での経験
2)粒子線治療装置の特徴
3)医療としての粒子線治療の特徴
4)装置導入での兵庫県の経験などにつき問題点も含めて報告します。



 

講演会/懇親会風景