東北大学病院 放射線治療科

研究活動について

学会参加録 2023年

JASTRO2023 参加録

大学院生 奥田 晋作

2023年11月30日~12月1日

専攻医1年目の奥田晋作と申します。
2023年11月30日~12月1日に横蒲で行われた日本放射線腫瘍学会第36回学術大会に参加して参りました。コロナ禍もあり、JRSを除くと人生で初の現地での総会に参加させていただき、学びが多くある刺激的で楽しい機会でした。

演者としても尾股先生と並んで、神宮教授が座長を務めるパネルディスカッション3「放射線治療医の倍増を目指して②」に、「新入局員の視点から見た放射線腫瘍医の増員に向けて」という演題で、私の入局までの経緯と今後の新人勧誘に対する提案の発表と、ディスカッションに参加させていただきました。発表前後でもパネリストの先生方と情報交換することができ、学生教育から医局員の充実に向けてそれぞれの施設の取り組みや課題を共有することができるとても貴重な場となりました。特に私はいわば「勧誘されて入局した例」としての参加でしたが、今後は自分が勧誘する、もしくは学生教育の立場になることも増えてくると思います。今回参加録を書いている間にも早速医局の中でも動き出していますし、自分も教育の充実にももっと助力できるよう今回の参加をきっかけに、若手としてより一層励んでいく所存です。

 

日本放射線腫瘍学会 第36回学術大会 参加録

助教 尾股 聡

2023年11月30日~12月1日

2023年11/30~12/1にかけて行われた、日本放射線腫瘍学会 第36回学術大会に参加してまいりました。
本学会は大会長の茂松直之先生(慶應義塾大学)のご意向もあり、「いかにして放射線腫瘍医を増やすか」に関するセッションがあり、まずはパネルディスカッション『放射線治療医の倍増を目指して①』にて放射線腫瘍学会のこれまでの取り組みや全国の放射線治療医師数の推移と将来像をご紹介頂き、大小様々なご施設を交えた大変盛んなディスカッションが行われました。

これに続き、私はパネルディスカッション『放射線治療医の倍増を目指して②』にて、国内の放射線治療施設としては順調に人員が増加している当院の教育担当主任として、当科の医局員の推移、学生教育の現状、さらなる増員に向けた今後の課題についてお話させて頂きました。幸い当院は毎年1〜2名の新入局員を迎え入れておりますが、放射線治療技術の進歩に見合った治療を提供するには当院・関連施設を含めてまだまだ人員不足です。

医学教育モデル・コア・カリキュラム改定など、医学生が放射線治療に触れあう機会は減少が見込まれ、放射線治療の認知度向上には逆境が続きますが、学生に好評な放射線治療計画実習の拡充、当科に興味を持った学生がアポイントを取りやすいようなシステム構築などの課題に取り組んで参ります。