1983年から2000年にかけて、切除既往のない頭頸部腫瘍患者33名がX線併用あるいは非併用で250MeV陽子線で治療された。局所制御率、生存率、治療の後遺症を検討した。X線を含むあるいは含まない平均総線量は76Gy(範囲:42-99Gy)で平均陽子分割線量は2.8Gy(範囲:1.5-6.0Gy)であった。
5年全生存率は44%で、局所制御率は74%であった。1名(3%)と6名(18%)の患者に治療に関連したgrade3以上の急性期と晩期の合併症を認めた。
陽子線治療は従来のX線治療に比較して高い局所制御率と低い合併症を示すようであった。しかし、領域では晩期障害を認めた。
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