1983年から1991年の間に子宮頸部扁平上皮癌25例(stageUB−IVA)を根治目的で、骨盤への線外照射後、原発腫瘍に対し、陽子線治療を行った。腫瘍の平均総線量は86Gyで(分布;71Gy/26分割-101Gy/46分割)で、観察期間の平均は139ヶ月(11〜184ヶ月)であった。
stage IIBとIIIB/IVAの患者の10年全生存率は、それぞれ89%と40%で、5年の局所制御率はIIBが100%でIIIB/IVAは61%であった。全患者のうち、4%に5年間で(grade4やそれ以上の)腸管や膀胱に重篤な晩期障害を認めた。
線外照射と陽子線治療は、腔内照射が相応しくない患者や他の方法では予後不良な例にはとても効果的である。腫瘍制御率、生存率、障害発生率は従来の治療法と同一であった。
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