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皮膚が赤くなってきた・痒くなってきた・ヒリヒリしてきた

皮膚が赤くなってきた・痒くなってきた・ヒリヒリしてきた

放射線は皮膚を通過して体の中に届きますので、放射線治療を受けている方なら誰でも皮膚炎は起こりえます。しるしを書いてある体の前面だけでなく、当て方によって背中などにも出てくることがあります。
基本的には泡立てた石鹸で優しく洗い、ポンポンと当てるようにして水分を拭きとって下さい。かゆみのある時などは保冷剤をタオルに包んで冷やしてあげると、楽になることが多いです(冷やすことについては賛否両論ございますが、掻く・叩く・つねるなどよりずっと良いです)。症状に応じて担当医から軟膏などを処方される場合があります。軟膏、クリーム、ローションといった種類もありますので希望がありましたらお伝え下さい。軟膏使用時の注意点としましては照射のすぐ前には塗らないようにして下さい。照射後や寝る前等に塗って頂きます。
襟の部分やベルトを占めている部分など擦れる部分はひどくなることがありますので早めにご相談下さい。皮膚炎がひどくなることの多い頭頸部(首の周りです)、乳房、お尻・陰部について少し詳しく記載します。

 

乳房へ放射線治療を受けられている方

皮膚が少し赤くなる程度はほぼ全員に、ひどい時には皮が剥ける場合もあります。特に脇の下、乳房の大きい方では乳房と皮膚の擦れるところに強く出る場合が多いようです。

服装は:治療中、治療終了後しばらくはブラジャーはお勧めしません。キャミソールのような下着とシャツが一体となったようなゆったりと着られるもの、綿素材インナーなどをお勧めします。仕事をしている等の理由でブラジャーが必要な方は、ノンワイヤーの肌に優しいものや、ワンサイズ上のブラジャーにして間にガーゼを入れたりその方に応じて考えますので看護師にご相談下さい。

お風呂では:肌は非常にデリケートになり、後半は皮脂も減りカサカサになる方もいらっしゃいます。泡立てた石鹸で優しく洗って、体を拭く時はポンポンと押さえるように拭いて下さい。石鹸は乾燥肌・敏感肌用のものをお勧めします。赤ちゃん用の石鹸はなるべく止めましょう(カサカサがひどくなってしまう場合があります)。以下に聞かれればお勧めすることが多い石鹸をご紹介します。
・Curelシリーズ・・・ボディウォッシュやローション/クリームは一般薬局でも購入できることが多いです。
・リモイスクレンズ・・・保湿も出来る洗浄クリームです。必ずしも流水で洗い流す必要がありませんので、毎日の入浴が困難な方にも適します。院内の薬店にもございます。
・セキューラシリーズ・・・CLはスプレー式で泡立てる必要がありません。セキューラCLで洗いセキューラMLで保湿します。院内の薬店にもございます。

赤くなってきた、痒くなってきた:対処法は前述の通りです。

終わった後は:皮膚の炎症は大体2週間〜1ヵ月で良くなってきますが、終わった直後1週間くらいは逆にひどくなる方もいらっしゃいますので注意し、ひどくなる場合はご相談下さい。発赤が消退した後の日焼けの後のような色素沈着はしばらく残ります(2ヵ月〜年単位)。またやはり日焼けの後と同じように皮がむけてくることもございますが、心配ありません。強くこすらないようにして自然に落ちるのを待って下さい
温泉やプールは皮膚炎が落ち着くまで、少なくとも1ヵ月は控えましょう。腋の脱毛もしばらくは控えて下さい。

 

頭頸部(首の周りです)へ放射線治療を受けられている方

首の周りへ放射線治療を受けられている方は、皮膚炎が強く出る場合が多くなります。
まず衣服についてですが、襟のあるものなど首の皮膚が擦れるような服裝は止め、首周りのゆったりした服装をお勧めします。症状に応じて軟膏などもお出ししますし、痛みの程度で鎮痛薬を出す場合もあります。首の皮膚がむけてきてしまったら、院内の薬店で売っているメピレックストランスファーなどで保護します。擦れる痛みも軽減してくれますし、浸出液も吸収してくれ、照射毎に皮膚からはがす痛みもほとんど余りありません。首全体にかけている方はメピレックストランスファーをぐるりと巻いて、伸縮ネット包帯などでずれないようにします。大変な治療になりますが、頑張って行きましょう。

 

お尻・陰部へ放射線治療を受けられている方

こちらに放射線をかけている方で問題になることが多いのが、汚物等による汚れです。
治療の副作用として同時に下痢を伴うこともあり、更に汚れやすくなります。排便後は拭き残しもよくありませんが、ごしごし拭きすぎるのもよくありません。なるべく水勢弱のウォシュレットを使い、拭く時は押さえるように拭きます。その後に院内の薬店でも売っているサニーナ塗布したりします。最後に処方された軟膏があればそちらを塗布し、おむつを使用している場合など汚れやすい場合にはセキューラPOやワセリンなどを塗布します。陰部は特にデリケートで擦れやすい部分です、辛くなることもありますが治療が終わると改善することがほとんどですので頑張っていきましょう。

 

東北大学病院 放射線治療科

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