Whole pelvis


1. 患者さんをcouch上に仰臥位で寝せ、膝上まで着衣を下げる。
2. Fieldがおよそ16×18cm(巾×高さ)になるようにwireを広げ、centerを下腹部に合わせる。
3. Fieldの上下左右を操作室で微調整する。
   上縁:L4/5
   下縁:閉鎖孔下縁
   外側縁:小骨盤腔より2cm外側 
4. 体厚を測る。Couch verticalが0になるまでcouchを上げ、SSDをonにする。
100−SSDの値が体厚となるので、SSDが体厚の1/2になるまでcouchを下げる。
5. IIをcouchの下面ギリギリまで近づけ、写真を1枚撮る。
6. マジックでfieldとSide pointerを書く。
7. 出来上がった写真にブロックを書く。
   上部:上縁の正中から4cm外側の点と左右縁の正中から4cm上方の点を
      結んだ線の外側をブロック       
   下部:大腿骨頭をブロック
8. 照射録を書く。  
   STD 100cm
10MV X-ray
前後対向2門

Center split
1.Whole pelvisのfieldの正中を4cm巾で上縁から下縁までブロックする。

前立腺Cross fire
1. 患者さんをcouch上に仰臥位で寝せ、膝上までパンツを下げる。
2. 膀胱にバルーンカテーテルを挿入。バルーン内にair又は造影剤を注入し、膀胱頚部に接するように軽く牽引する。
3. 直腸へネラトンカテーテルを15cm挿入し、前立腺の後端の目安とする。
4. CT等で前立腺の大きさを確認し、操作室で前立腺辺縁から周囲1.5〜2cm程度含まれるようにfieldの上下縁および外側縁を決定する(約6×6cm〜8×8cm)。
    上縁:精嚢浸潤がない症例ではバルーン中央部
         浸潤がある症例ではバルーン上端以上
    下縁:前立腺下端を含むようにCT等をもとに決定
    外側縁:前立腺辺縁から1.5〜2cm外側 
5. Gantryを90°(または270°)に回転させ、couchの高さを調節しfieldの上下縁はそのままで前後縁を決定する。この時、couchを左右に動かさないように注意する。
    前縁:バルーンカテーテル前方    
    後縁:直腸内に挿入したネラトンカテーテルを含める 
6. Gantryを45°と回転させ、写真を1枚撮る。
7. マジックでfieldとSide pointerを書く。
8. Gantryを315°に回転させ、写真をもう1枚撮る。
9. マジックでfieldを書く。
10. CTで深度を測定する。
11. 照射録を書く。
     STD 100cm
  10MV X-ray
  射入角4門

直腸術前照射 Box照射
1. 注腸透視で病変部を前もって確認しておく。
2. 患者さんをcouch上に仰臥位で寝せ、膝上までパンツを下げる。
3. 直腸へバリウムを50ml程度注入する。
4. 操作室で病変部が十分含まれるようにfieldの上下縁および外側縁を決定する
 (約12×12cm〜14×14cm)。
    上縁:小骨盤腔上縁
    下縁:坐骨結節下縁
    外側縁:小骨盤腔外縁
5.Gantryを90°(または270°)に回転させ、couchの高さを調節しfieldの上下縁はそのままで前後縁を決定する。この時、couchを左右に動かさないように注意する。
    前縁:病変部が十分含まれるように設定    
    後縁:仙骨前面 
6. 写真を1枚撮る。
7. マジックでfieldを書く。
8. Gantryを270°(または90°)に回転させ、マジックでfieldを書く。
9. Gantryを0°に戻して写真をもう1枚撮る。
10. マジックでfieldを書く。
11. Gantry 0°と270°のFieldの深度を測る。SSDをonにして、100−SSDが前方からのfieldの深度。Couch verticalが0になるまでcouchを上げ、100−SSDの値が体厚となるので、体厚−前方からのfieldの深度が後方からのfieldの深度。
12. 左右のfieldの深度を測る。左右のfieldのcenterをノギスで測り、1/2にした値が左右のfieldの深度となる。
13. 照射録を書く。
   STD 100cm
   10MV X-ray
前後左右対向4門

Small Pelvis
1. 患者さんをcouch上に仰臥位で寝せ、膝上まで着衣を下げる。
2. Field のcenterを下腹部に合わせる。
3. Fieldの上下縁および外側縁を操作室で微調整する。
   上縁:小骨盤上縁
   下縁:坐骨結節下縁
   外側縁:小骨盤腔外縁
4. 体厚を測る。Couch verticalが0になるまでcouchを上げ、SSDをonにする。
100−SSDの値が体厚となるので、SSDが体厚の1/2になるまでcouchを下げる。
5. IIをcouchの下面ギリギリまで近づけ、写真を1枚撮る。
6. マジックでfieldとSide pointerを書く。
7. 照射録を書く。  
   STD 100cm
10MV X-ray
前後対向2門