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画像診断の意義と放射線診断医

より正しい診断に到達するために血液検査、尿検査に始まっていろいろな検査がされますが、現代医学で最も強力な診断法となっているのが、CTやMRI、核医学検査などの画像検査なのです。ですから内科や外科のお医者さんは、重大な疾患の見逃しなどがないように、また病気がどの程度かを知るために、画像検査を申し込むのです。しかし単に検査をするだけではしょうがありません。どんなに検査を重ねても、異常所見を発見できなかったり、正しく解釈することができなかったりでは、患者様にとって何の意味もありませんから。ひとくちに画像診断といっても奥が深く、大変難しいこともしばしばです。臨床医学、画像工学などに幅広く通じ、種々の疾患に関する総合的な知識をもとに画像診断を専らとするのが、放射線診断医なのです。放射線診断医は画像をチェックすることによってより詳細な情報や解釈を引き出し、それを臨床のお医者さんに提供して患者様の診療がより正しい方向に進むように心がけているのです。


放射線診断科とは?

一般の方は、放射線診断科の放射線診断医という医者のことはあまりご存じないことと思います。放射線技師さんはX線写真、CT写真(コンピュータ断層撮影)、MRI写真(磁気共鳴撮影)など、病気の診断のための写真を撮影していますが、それでは放射線診断医は病院の中で何をしているのでしょう? その説明をする前に、患者様が病院を受診なさった後の診療の流れを簡単に見てみましょう。

受診から治療までの流れ

患者様が内科でも外科でも受診すると、まずどのような病気なのか診断されます。その上で薬剤投与や手術などそれに応じた治療が施されます。患者様は治療が目的で病院に来られますから早く治療をと望まれるのが人情ですが、でもいたずらに急ぐのは得策ではありません。というのは、いい加減なあるいは誤った診断で治療されてしまったら、治る病気も治らないし、手遅れになることもあり得るのですから。不必要な手術もされかねません。人知の及ぶ限り正しい診断がなされ、それに基づいた適切な治療がされなければなりません。

放射線診断医の実際の診療は?

とても大事な画像診断を専門としているということは分かったけど、実際にはどんなことをしているのでしょう? まず内科や外科のお医者さんから依頼があると放射線診断医は、その依頼内容や疑われる疾患によってどのように検査を進めるかという指示を放射線技師に出します。そのあと撮影して出てきた写真を丹念に観察した上で得られた所見やその解釈を記載して報告書を作成し、依頼してきたお医者さんに写真とともに提出するのです。主治医の先生はそれらをもとに患者様にご説明して治療方針を立てることでしょう。

最後に

このように放射線診断医は裏方で仕事をしているので、患者様や一般の方にはなかなか分かっていただけませんが、実は臨床医学にとって大変重要な部分を担っています。放射線診断医は密かに、自分たちの仕事は臨床医学の診療行為の根幹を成すもの という自負心さえ抱いています。そして放射線診断医の存在の有無はその病院の診療の質を決めると確信しているのです。

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